日本の中小企業の「技術」や「ノウハウ」は、「防災」、「衛生」、「環境保全」「地場産業の育成」等、多くの社会的課題をもつ開発途上国から求められています。同時に企業の海外展開は、中小企業にとっても国内では得られない大きな成長機会を得るチャンスです。反面、海外での事業は、多くのリスクがともなうことも事実です。このため、事業を進めるにあたっては、充分な実現可能性調査、相手国政府との関係構築、優良な現地パートナーとの協力関係の構築等が、きわめて大切になります。
中小企業による開発途上国での社会的課題解決型ビジネスの実施を支援する専門家集団が「JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業」を活用した中小企業の海外展開を支援します。
※ JICAはJapan International Cooperation Agency(独立行政法人国際協力機構)の略称です。
■「JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業」とは
「中小企業・SDGsビジネス支援事業」は、日本の企業が有する優れた技術や製品、アイディアを用いて、途上国が抱える社会的な課題(開発課題)の解決を図るとともに、本事業をきっかけとした企業の海外展開を促進する事を目的としたJICAの事業です。本事業は、調査事業が2種(基礎調査、案件化調査)と、現地での実地検証と当該事業の有用性を啓蒙するパイロット事業(普及・実証・ビジネス化事業)があり、年2回の公募・審査があります。
■ 企業様が本事業を活用する主なメリット
① JICAの事業として、日本国を背負って海外展開を行うことができるため、信用が高まり、またJICAのネットワークを活用することで、対象国政府や優良なビジネスパートナーとの関係を構築しやすくなります。
② 実現可能性調査やパイロット事業の実施に際し、社員の旅費、現地庸人、弊社のような外部専門家の報酬等が、委託費としてJICAより支払われます。(利用する制度と申請内容に基づき、原則 上限8百万円~1億円の範囲で、必要経費の支援があります。)
③ SDGsを意識した社会的事業として進出することで、現地地域や住民に喜ばれる、地域にねざした事業を展開することができます。
※詳しくは、JICAホームページをご参照ください。
https://www.jica.go.jp/priv_partner/activities/sme/
提供サービス
WBAの提供サービスは、① JICAへの企画提案書作成から採択までの支援と、② JICA採択後の事業実施・完了までの支援、一貫して支援します。
- JICAへの企画提案書作成から採択までの支援サービス
貴社の企画内容をお伺いし、JICAへの応募に必要な、企画内容の整理・ブラッシュアップ、企画書作成支援、予算計画(見積書)の作成、面談ノウハウ 等、ご要望に応じお手伝いを致します。
- JICA採択後の事業実施・完了までの支援サービス
本事業の採択後のJICAとの契約締結支援、現地調査、中間報告、報告書作成、精算業務等を、必要に応じ支援致します。
専門家集団
WBAは、中小企業による開発途上国での社会的課題解決型ビジネスの実施を支援する専門家集団で、企業の海外展開に精通した人的資源の質と量が強みです。WBAのコンサルタントのほとんどが、商社、メーカー、流通業、コンサルティングファーム等における海外ビジネスの経験者で、多様な分野・領域、国における専門性を有しています。
また、中小企業診断士の資格保有者が多数在籍していますので、日頃より中小企業経営に触れていることから、中小企業の海外展開戦略やビジネス・モデルの構築や、企画書の作成、社内体制の整備 等を含めた中小企業の事情を踏まえた包括的な海外展開の支援が可能です。
また、JICAは公的機関であり、受注から事業実施にはその特性の熟知や文書作法等の専門的な知識が必要です。WBAは2006年の創業以来、JICA・JETRO・外務省といった公的機関の仕事を数多く受託し、そのノウハウを蓄積しております。
主な実績
国名 | 事業内容 | 実施時期 |
---|---|---|
1.基礎調査事業 | ||
エチオピア連邦民主共和国 | 「キリント工業団地日企業ゾーン開発運営のための基礎調査」 | 2016年 |
2.案件化調査 | ||
カンボジア王国 | 「ウィルスフリー技術導入による農産物の品質と生産性の向上に係る案件化調査」 | 2019年 第2回目採択 |
モルディブ国 | 「次世代型熱分解炉を活用した廃棄物処理システム案件化調査」 | 2015年 |
インド国 | 「携帯電話基地局情報を利用した貨物トラッキングシステムの案件化調査」 | 2015年 |
フィリピン共和国 | 「散型バイオエタノールシステム普及案件化調査」 | 2014年 |
3.普及実証事業(中小企業支援型/地域振興枠) | ||
ベトナム国 | 「燕三条製品の妹ブランドの創出、および燕三条ブランド普及・実証・ビジネス化事業」 | 2019年 第1回目採択 |
※本事業の他にも、JICA事業を中心に、40か国以上の事業を受託しサービスを提供しております。
地域別には、アジア地域54件、アフリカ地域24件、中東地域8件、ロシア・CIS地域65件、欧州地域5件、北米・中南米地域24件となっております。
(総計:180件<2006年度~2019年度>)詳しくは、弊社ホームページ「実績紹介」のページをご参照ください。
https://www.wba.co.jp/achievement/asia