- ■ 受注先
- 外務省
- ■ 実施期間
- 2014年5月~2014年12月
- ■ 担当業務
- 巡回講座研修講師および訪日研修生の選抜、訪日受入企業のアレンジ
- ■ 担当者名
- 岡部 功一、松原 憲之、武藤 厚広 他
外務省では日露経済交流促進のため、毎年、ロシア 6都市に設置した「日本センター」の研修で優秀な成績を収めたロシアの企業経営者を招待し、訪日研修を実施している。当社ではこの案件を入札により受注し、下記5都市で日本の中小企業経営の実践的なノウハウを中心とした座学研修を行い、筆記試験及びプレゼンテーションの成績優秀者を選抜した。その後選抜生を日本に招へいして座学で学んだことを日本企業において自身の目で確認するという流れで実施した。
●巡回講座(183名受講)
ウラジオストク市(2014年6月2日~5日)
ユジノサハリンスク市(7日~10日)
ハバロフスク市(12日~15日)
イルクーツク市(25日~28日)
ノヴォシビルスク市(30日~7月3日)
各地区計4日間、座学、演習、選抜試験
特にイルクーツク市やノヴォシビルスク市といったシベリア地区では日本への関心が高く、日本のことを何でも知りたいといった欲求が強いと感じた。閉講式では、ハバロフスクでは「アンコールコール」が起き、イルクーツクでは受講生全員が立ち上がって「スタンディングオベーション」が起こった。これらは講師個人にではなく日本の企業経営に対する賛辞なのだと思う。
●訪日研修(32名受講)
10月6日(月)~ 10月11日(土)
(10月5日(日)来日~10月12日(日)離日)
日本での視察先はロシアとの経済交流に関心を持つ企業を中心に、巡回講座のときに受講生の専門分野や希望を聞いて選定した。視察先は学校、農業、飲食業、建設業、金融機関などさまざまで計13か所のなかから受講生に10か所を選択してもらった。日本企業の経営哲学は我々日本人が聞いても参考になるものが多く、特に老舗企業の伝統と革新の融合は民間企業の歴史が浅いロシア人経営者にとって非常に興味深くユニークなものだったようだ。
短期間の利益を追うのではなく時間をかけ、5Sの原則を守り、絶えず「カイゼン」が必要なのだいう感想があり、訪日研修で得たアイデアの実現を目指して、まずは自らの社内で今回の研修内容をプレゼンテーションするところから始めるとのことだった。