DX戦略で新しい日常を切り拓く
COVID-19(以下コロナ)との戦いは2020年に始まりその影響は今年まで続いています。ワクチン接種が加速し少し先の光が見えてきましたが、新種のオミクロン株の出現で先が読みにくい状況でしょうか。
皆様におかれましても対応にご苦労の日々が続いていることとお見舞い申し上げます。
特に、飲食業、観光業、エンターテイメント業、または鉄道・航空などの運輸業の皆様は需要の大幅減で存亡の危機に直面している状況ではないかと拝察しております。
実は、私ども海外支援を行っているコンサルティング業界も嵐の影響を直接被っている業界の一つです。
直接的な影響としては、海外渡航が制限されていることで海外の現地・現場を訪れることができないことによる業務の滞りがございます。また、間接的な影響としてクライアント様とじかにお目にかかりお話を伺うことができないことがあります。こちらはコンサルティングの基本である、お客様の悩みを直接伺い、現場を拝見させて頂き、その悩み解決のために寄り添ってご支援させていただくことが難しくなることを意味します。
このような状況下で弊社も少なからず業績への影響がありましたが、一方で今まで当たり前と思っていた業務の進め方を見直す絶好の機会を与えていただいた面もあります。
たとえば、緊急事態宣言下またはまん延防止等重点措置発令中は原則在宅勤務としており、一部のお客様にはご不便をおかけしておりますが、すべての会議と打合せはウエブ上で行っています。
海外のお客様のご支援にも、打合せはもちろんのこと、製造現場の生産性・品質向上支援に関しても、従来は「現場・現物・現実」を旨としておりましたので、現場に直接行けずに支援は無理と考えておりました。しかしながら、リモート映像機器やスマートフォン、センサーなどの最新IT機器を駆使することによりある程度の支援が可能であることに気づかせていただいたという収穫もございました。
このような経験からPostコロナ(Withコロナ)は、以前の状態に戻るのではなく、新しいコンサルティングのビジネスモデルを創造していくことが生き残りの道であることを強く感じています。そのなかでキーとなるのは急速に発展・普及しつつあるIT技術をいち早く取り入れて業務の抜本的見直しを行い、新しい分野を開拓していくことであると結論づけて、このたびDX(Digital Transformation)戦略を策定いたしました。
DX戦略の基本は、ITを使うことにより時間と距離の制約を超えて飛躍的に効率化を行うことです。効率化により生まれた時間をお客様から直接お話を伺うことにより「現場・現物・現実」をより深く確かめることができます。さらに、現場にAI/IoTを導入することができれば、ビジネスに新しい視点をもたらす可能性があります。効率化及び新しい視点の導入によって、お客様と共に新しいビジネスを創造していく、これが弊社が考えるデジタルトランスフォーメーションです。
DX戦略の実施は始まったばかりであり、走りながらフィードバックを続けて参りますが、この試みがお客様へのコンサルティングサービスの飛躍的な質向上となることはもとより、弊社のすべてのステークホルダーにとって意義のあるものとして参る所存でございますので、引き続きご支援ご鞭撻を頂ければとお願い申し上げます。
代表取締役社長 杉浦 順

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